バトニングは着火しやすいようナイフで薪を細く割る方法のことです。
バトニングが出来るようになると、焚き火の着火をスムーズに、スマートに行うことが出来ますよ。
今回はバトニングのやり方を解説していきます。
またバトニングに最適なナイフの選び方、おススメのナイフも紹介していますので、最後まで見てくださいね。
バトニングを極めて焚き火を楽しんでいきましょう!
- バトニングのやり方を知りたい
- バトニングに最適なナイフを知りたい

バトニングの注意点
節のある薪では行わない
節のある薪は硬く割れにくいので、バトニングには不向きです。
最悪の場合、ナイフの刃が欠けるので避けるようにしましょう。
節のある薪は、素直に斧や鉈を使ってください。

必ずグローブを着用する
バトニングを行う際は必ずグローブをしましょう。ケガする可能性があります。
バトニングだけでなく、ナイフを扱うときはグローブを着用する習慣をつけるようにしてくださいね。

バトニングの手順
バトニングの手順は以下4ステップです。
まずバトニングに必要なモノを用意しましょう。
バトニングに必要なモノは以下の4つです。
- ナイフ
- グローブ
- ナイフを叩く薪(バトン)
- 下に置く薪(薪割り台があればベター)

割る薪を土台となる木の上にセットします。
地面にそのまま割る薪を置いてバトニングすると、ナイフの刃が地面に当たり刃が欠けることがあります。
必ず割る薪の下に土台の木を置くようにしましょう。

ナイフを割る薪に当て、バトン(ナイフを叩く木のこと)でナイフの背部分を叩きます。

注意点としては、刃の根元部分ではなく、真ん中を叩くようにして下さい。
根元部分を叩くと、持ち手が割れてしまったり、フルタング構造でない場合は刃部分が根元から折れてしまいます。

薪にナイフが食い込んだら、出っ張っているナイフの先端部分をバトンで叩いていきます。
ナイフが真ん中ぐらいまで行くと「スコーン」と割れるはずです。





こんな感じでバトニングは簡単に出来ます。
慣れてきたらパカパカ割れるので、楽しいですよ!
バトニングに適したナイフの選び方
バトニングにはシースナイフを選ぶべし
ナイフのタイプとして大きく3つあります。
- シースナイフ
- フォールディングナイフ
- ツールナイフ
バトニングには「シースナイフ」を選ぶようにしてください。
シースナイフ

シースナイフとは、シースと言われる鞘が着いているナイフのことです。
折りたたみ式でない一本のナイフなので、バトニングの叩く衝撃に耐えます。
バトニングをする場合はシースナイフを選んでくださいね。
フォールディングナイフ

フォールディングナイフは折りたたみ式のナイフです。
刃部分を叩くバトニングでは、フォールディングナイフの可動部に負荷を与えてしまい、壊してしまう可能性があります。
ツールナイフ

ツールナイフは、ハサミなどがセットになったツールセットの中にあるナイフのことです。
ツールナイフは刃の長さが短いためバトニングしにくく、またフォールディングナイフと同じで可動部に負荷を与えるため不向きです。
刃の長さが10cm以上のものを選ぶ

バトニングを行うためには、ある程度刃部分の長さがあるものが望ましいです。
刃部分が短いと、叩いて割ることが出来ないですから。
目安として、刃部分が10cm以上あるものを選ぶようにしてください。
刃の厚さが3mm以上のものを選ぶ

バトニングは刃を叩いて薪を割るため、ある程度の刃の厚さが必要です。
刃が薄いと曲がってしまったり、薪にナイフが食い込んでもうまく割れなくなります。
目安として、刃の厚さが3mm以上あるものを選んでください。
フルタングのナイフが最適

バトニングのナイフは「フルタング」と言われるナイフが適しています。
フルタングのナイフとは、持ち手から刃部分まですべて一枚の金属の板が通っている構造のこと。
見分け方は簡単で、ナイフを上から見たときに持ち手に金属の板が見えるのがフルタングナイフです。
フルタングのナイフは最も頑丈な作りで、刃部分を叩くバトニングのような激しい使い方でも難なくこなします。
フルタングでないナイフでもバトニングは出来ますが、バトニング中に根元から折れてしまう可能性があるので、フルタングのナイフを選ぶようにしましょう。

「コンベックスグラインド」か「スカンジグラインド」を選ぶ
「コンベックスグラインド」「スカンジグラインド」とは、ナイフの刃のエッジのことです。
刃のエッジについては、以下euro kitchenさんの図が非常に分かりやすいです。

刃の形状的にコンベックスグラインドが一番頑丈で、次にスカンジグラインドが続きます。
バトニングは刃に強い衝撃が加わるため、頑丈なコンベックスグラインドかスカンジグラインドを選ぶようにしてください。
またコンベックスグラインド、スカンジグラインドは、ショルダー部分が薪に当たり割れやすい構造のため、バトニングに最適ですよ。

バトニングにオススメのナイフ4選
バトニングにおススメのナイフを4つ紹介していきます。
いずれのナイフもフルタングで、バトニングに耐える頑丈なナイフをチョイスしていますよ。
なお個人的におススメなのは、「バークリバー ブラボー1」か「クードマン 158-L」です!
モーラナイフ ガーバーグ

全長 | 22.9cm |
刃部分の長さ | 10.9cm |
刃の厚さ | 3.2mm |
ナイフ重量 | 約170g |
構造 | フルタング |
刃の形状 | スカンジグラインド |
持ち手の材質 | ポリアミド |
刃の材質 | カーボン or ステンレス |
大人気モーラナイフの最上位モデル!コスパに優れ初心者にもおススメ
モーラナイフは創業130年を誇るスウェーデンを代表するナイフブランドで、日本でも人気ですよね。
そんなモーラナイフが作るガーバーグは、最上位モデルに位置付けられているモデルです。
フルタング構造で刃の形状は丈夫なスカンジグラインドを採用しており、バトニングの使用にも耐え、フェザースティックもやり易いです。
ハンドルの材質がカーボンとステンレスから選べるのがこのナイフの良いところ。
特にカーボンはブラックコーティングを施しているため、サビにも強くなっているのが特徴です。
価格も手ごろで、ナイフを始めて買う方にもお勧めできるナイフですね。
ファイヤースターターがセットになったモデルもあるので、ブッシュクラフトを始めたい方はこちらがおススメ。
ヘレナイフ ディディガルガル

全長 | 22.9cm |
刃部分の長さ | 12.9cm |
刃の厚さ | 3.0mm |
重量 | 193g |
構造 | フルタング |
刃の形状 | スカンジグラインド |
持ち手の材質 | ケボニー |
刃の材質 | ステンレス(Sandvik 12C27 stainless steel) |
取り回しと頑丈さを兼ね備えたヘレナイフの最上位モデル
ヘレナイフは1932年にノルウェーで生まれたブランドで、品質と伝統、クラフトマンシップを大切にしながら、45もの工程を経て熟練エが1本1本丁寧に仕上げています。
そんなヘレナイフが作り出す最上位モデルのナイフがディディガルガルです。
ヘレナイフでフルタング構造を用いた最初のシリーズの一つで、ブレードは切断やカービングに十分な薄さでありながら、よりヘビーな作業にも耐える十分な強度を備えています。
ハンドル部分はケボニーという天然木で手触りも良く、使っていくうちに手になじんでいくため、良きキャンプの相棒になってくれること間違いなしですね。
クードマン 158-L

全長 | 23.5cm |
持ち手の長さ | 11.5cm |
刃部分の長さ | 12.0cm |
刃の厚さ | 4.5mm |
重量 | ナイフ:259g シース:115g |
構造 | フルタング |
刃の形状 | スカンジグラインド |
持ち手の材質 | オリーブ |
刃の材質 | ステンレス(モリブデンバナジウム) |
刃厚4.5mmの重厚感。バトニングに最適な存在感のあるナイフ
クードマンは象のロゴがトレードマークのスペインのブランドです。
クードマンは常に最新の鋼材、ハンドルを使用して最新の技術を取り入れながら、熟練の技術工が制作しています。
このクードマンの158-Lは最高峰のモデルで、バイキングの西村さんも愛用されているナイフでも有名ですよね。
刃は硬くて耐久性のあるモリブデンバナジウムを使用し、錆にも強いことから医療用のメスにも採用されている素材です。
刃の厚さは4.5mmとかなり厚いためバトニングに最適で、重量があるためフェザースティックも作りやすいですよ。
この158-Lはシースもカッコいいので、シースにもこだわりたい方にもおススメです。
クードマン 158については、以下記事でレビューしています。良かったら見てね!

バークリバー ブラボー1

全長 | 23.0cm |
持ち手の長さ | 11.5cm |
刃部分の長さ | 10.7cm |
刃の厚さ | 5.5mm |
重量 | 209g |
構造 | フルタング |
刃の形状 | コンベックスグラインド |
持ち手の材質 | マルカイタ |
刃の材質 | CPM3V鋼 HRC 58-59 |
アメリカ初のナイフメーカー「バークリバー」の代表モデル
バークリバーはアメリカのミシガン州に拠点を置くナイフメーカーです。
丈夫でハードな使用に耐えられるよう設計されたナイフは、バトニングにもピッタリですね。
またすべてのナイフに生涯補償が付けられており、刃の欠けや持ち手の割れなども補償対象になります。
そんなバークリバーを代表するナイフがブラボー1です。
刃厚が5.5mmのコンベックスグラインドで、どんな薪も安心してバトニングすることが出来ます。
刃厚はあるが重さは控えめなので、取り回しもよく使いやすく考えられているナイフですね。
刃の材質CPM3V鋼は、耐靱性や耐摩耗性、耐食性に優れており、頑丈で刃持ちが良い高級な鋼材です。
価格は少し高めですが、補償もあり一生もののナイフになること間違いなしなので、買って後悔はないと思いますよ。

バークリバーは、いつか手に入れたいナイフです!
バトニングのまとめ
今回はバトニングについて紹介しました。
バトニングが出来ると、着火がスムーズに行えるようになり、さらに焚き火が楽しくなります。
ぜひマスターして楽しい焚き火ライフを過ごしてくださいね!
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